ハンガリー医学部生のブログ

日本の高校→ハンガリー医学部 入学方法から内部事情まで教えます

なぜハンガリー医学部なのか

なぜハンガリー医学部なのか、

 

これは多くの人に聞かれる質問だ。

 

同級生も見ていて、これには大きく分けて3つの理由があると思う。

 

1、日本の国立医学部に入れないから。

2、学費、物価、全てが安いから。

3、英語で学べるから。
 

中でも、1の国立医学部に入れないから、という理由の人が色々な理由をつけてはいるが大半だろう。と言ってもこれは単に勉強が苦手ということではない。

 

まず帰国子女の人達。6、7年を海外の中高(圧倒的カナダ集中)で過ごした彼女たちは、英語は堪能、コミュ力抜群、度胸もマイペースさもあって私なんかには輝いて見える。

だがしかし、留学を終えて帰ってきても、日本の入試に受かるのは難しいのが現実だ。

そもそも欧米と日本では受験システムが全く違う。日本では、高校のGPA(成績)、エッセイ、ボランティア歴などは無用。医学部では欧米より圧倒的高レベルな数学が求められ、国立ともなれば古文、漢文、倫理政経。流石にエネルギー溢れる彼女たちにもいささか厳しいものがある。

 

次に、大学をすでに卒業している方、元ビジネスマンや現役歯科医といった大人の方々。賢く経験がある彼らであってもさすがに高校卒業後何年もしてから、微分積分を振り回して試験を突破し、18歳の子達と一緒に入学するのは、多くの人にとって障害が大きい。

 

上記のような理由で入学するケースも珍しくないのがハンガリー医学部の圧倒的多様性の根源であり、非常に魅力的な点だと思う。

 

ちなみに、残念ながら日本の国立医学部には何年かかっても受からないと判断してハンガリー医学部を志した、日本の高校出身者も少なくない。

海外大学の多くと同じく、ハンガリー医学部の門戸はとても広く(むしろガバガバ)、卒業することこそがたいへんなのだ。

膨大な量の勉強をこなさなくてはいけない環境の中、彼らは時には留年、退学の危機と戦いながら頑張っている。

しかし、たしかに英語力や処理能力は求められるものの、しっかり勉強していれば卒業することは決して不可能ではないと断言できる。

というか、留年、退学する人の殆どは結局のところ勉強していないだけだと思う。

 

 

ちなみに私は、

 

英語で医学やりたい

→ハンガリーなんて面白そう

   →逃げ恥(例のドラマの題名)ってハンガリーのことわざなんだ

        →ハンガリー医学部運命!?

 

という頭の悪い理由で決めた

(医師になりたい理由は一応ちゃんとあるので、それもまたいつか)